大雄山最乗寺の杉林|樹齢500年級の巨木と600年続く森を動画で紹介
神奈川県南足柄市にある大雄山最乗寺。
境内へ入ってまず圧倒されるのが、参道や山の斜面にそびえる杉の大きさです。
2026年7月10日に最乗寺を訪れ、境内から奥の院方面へ歩きながら杉林を観察しました。
巨大な幹だけでなく、根元から二股、三股に分かれた杉、斜面から根が大きく露出した杉など、一本ずつ見ていくとそれぞれ違った姿をしています。
今回は、大雄山最乗寺の杉林の歴史と、庭師として現地で気になった樹形や根の様子をご紹介します。
大雄山最乗寺と杉林
大雄山最乗寺は、神奈川県南足柄市大雄町にある曹洞宗の寺院です。
創建は応永元年、1394年。了庵慧明禅師によって開かれ、600年以上の歴史があります。
最乗寺の公式情報では、山林の面積は約128ヘクタール、杉は約17万本。
さらに一番太い杉は幹周7m21cm、高さ42mと紹介されています。
仁王門から続く「天狗の小径」には、神奈川県の天然記念物に指定された杉林があり、樹齢350~500年ほどの巨木が多く残っています。
単に自然に巨木が残った森ではありません。
創建当時から杉の植林が進められ、1451年には木を伐採したり枝を切ったりすることを厳しく禁じるほどの保護が行われたとされています。
長期間にわたる人の手による植林と保護が、現在の巨大な杉林につながっています。
動画で実際の様子を確認
動画では、2026年7月10日の大雄山最乗寺を歩きながら、参道にそびえる杉、根元から二股・三股に分かれた樹形、斜面で露出した根などを観察しています。
写真では分かりにくい幹の太さや高さ、奥へ進むにつれて変わる森の雰囲気も、ぜひ映像でご覧ください。
動画を見る際の注目ポイント
・根元から複数の幹に分かれている杉
・斜面の土と、地表に露出した大きな根
・人と比較したときに分かる杉の圧倒的なスケール
杉を一本ずつ見ると姿が違う
現地で特に面白かったのが、杉の「根元」です。
まっすぐ一本の幹として伸びる木だけでなく、低い位置から二股や三股になっている杉が何本も見られました。
さらに斜面では、太い根が地表に大きく露出している場所もあります。
私は現地で、「以前はもっと高い位置まで土があり、長い年月の中で土が流れて根が見えるようになったのではないか」と考えながら観察しました。
ただし、個々の杉が現在の形になった原因を現地観察だけで断定することはできません。
大切なのは、巨木をただ「大きな木」として見るだけではなく、地面や斜面、根、枝の方向まで一緒に見ることです。
そうすると、その木が長い年月をどのような環境で生きてきたのかを想像する楽しさが生まれます。
なぜ大雄山にはこれほど杉が残っているのか
大雄山の杉林を知るうえで興味深いのが、その保護の歴史です。
最乗寺では創建当時から杉の植林が勧められました。
1451年、第5世・春屋宗能禅師の時代には、杉を切ることを非常に厳しく禁じる決まりが設けられたと、最乗寺の公式資料に記されています。
現在の巨木群は、数百年間にわたって続いてきた植林と保護の積み重ねによって残された森でもあるのです。
南足柄市では「大雄山杉林」を神奈川県指定天然記念物として紹介しています。
樹齢数百年の木がまとまって残る景色には、自然の力だけでなく、人が森を守ってきた歴史も重なっています。
杉だけではない、天狗の寺
最乗寺を歩いていると、杉とともに目に入るのが天狗です。
最乗寺には、開山の了庵慧明禅師を助けて寺の建立に尽力した道了尊者が、のちに天狗の姿となって山へ入ったという伝説が伝えられています。
境内には大天狗や小天狗の像のほか、大小さまざまな高下駄が奉納されています。
中でも巨大な赤い和合の下駄は、公式情報で重さ3.8トン。
杉林を目当てに訪れても、こうした歴史や文化に触れながら歩くことで、大雄山という場所そのものがより面白く感じられます。
奥の院へ向かう森も見どころ
さらに時間があれば、奥の院方面まで歩いてみるのもおすすめです。
奥の院へは老杉に囲まれた350段余りの石段が続き、公式ページでは354段と案内されています。
現地では、場所が変わるにつれて湿り気や空気の感じ方にも違いがありました。
森の中を歩くときは、杉そのものだけでなく、足元の土や根、斜面、水の流れなどにも注目すると、景色の見え方が変わってきます。
実際に訪れる場合
大雄山最乗寺の所在地は、神奈川県南足柄市大雄町1157です。
拝観料は無料。
公式サイトでは、250台収容可能な無料駐車場が案内されています。
公共交通機関の場合は、小田原駅から伊豆箱根鉄道大雄山線で大雄山駅へ行き、そこから道了尊行きのバスを利用できます。
境内や奥の院方面には長い石段があります。また、今回撮影した場所では根が地表に出ているところも見られました。
歩きやすい靴で、足元を確認しながら散策するのがおすすめです。
よくある質問
Q.大雄山最乗寺の杉は何本ありますか?
公式情報では、山内に約17万本の杉があると紹介されています。
Q.一番大きな杉はどれくらいですか?
最乗寺の公式情報では、一番太い杉は幹周7m21cm、高さ42mとされています。
また「天狗の小径」の公式案内では、樹齢350~500年の巨木が多く残るとされています。
Q.大雄山の杉林は天然記念物ですか?
はい。南足柄市では「大雄山杉林」を神奈川県指定天然記念物として掲載しています。指定日は1953年12月22日です。
Q.大雄山最乗寺は無料で見学できますか?
最乗寺公式サイトでは拝観無料と案内されています。無料駐車場もあります。
まとめ
大雄山最乗寺の杉林には、樹齢数百年の巨木が数多く残っています。
しかし、実際に現地を歩いて面白かったのは、その大きさだけではありませんでした。
根元から複数に分かれた幹、斜面から露出した根、場所によって違う枝の伸び方。
そしてその背景には、600年以上続く寺の歴史と、杉を植え、守ってきた人たちの存在があります。
大雄山最乗寺を訪れたら、ぜひ建物だけでなく杉の一本一本にも目を向けてみてください。
動画では、巨杉を見上げたときのスケール感や、実際に森を歩きながら気づいた樹形や根の様子も紹介しています。
映像とともに見ると、大雄山の杉林の面白さをさらに感じてもらえると思います。
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