空き家のサザンカ剪定|越境枝・高さ・庭側の順に小さく整える方法
数年間手入れされていない庭木を前にすると、「どこから切ればいいのか分からない」と迷うことがあります。
特に空き家の庭木では、枝が隣地へ越境していたり、高さが出すぎていたり、庭側へ大きく張り出していたりと、いくつもの問題が同時に起きていることがあります。
今回剪定するのは、しばらく放置されて大きくなったサザンカです。
ポイントは、いきなり正面からきれいに整えようとしないこと。
「越境側 → 高さ → 最後に庭側」という順番で剪定していきます。
空き家のサザンカ剪定を動画で確認
実際にどこから切り始め、どの位置まで高さを下げているのかは、動画で見るとより分かりやすくなります。
空き家の庭木は剪定する順番が大切
通常の庭木剪定では、正面から見た樹形を考えながら整えていくこともあります。
しかし今回のように、長期間放置されて隣家への越境や高さが問題になっている場合は、考え方を変えます。
- 1.隣地へ越境している枝を切る
- 2.高さを出している枝を切る
- 3.最後に庭側・正面の枝を整える
まず「必ず解決しなければいけない場所」から剪定していくことで、その後にどれくらい葉を残せるのかも判断しやすくなります。
最初に切るのは隣地へ越境している枝
今回、最初に作業したのは隣地側です。
ブロック塀を越えてお隣へ伸びている枝は、そのまま残すことができないため、まずここから整理していきます。
越境している枝先だけを境界線ぎりぎりで切っても、すぐにまた伸びて越境する可能性があります。
そのため今回は、敷地境界から約30cm内側をひとつの目安として、少し余裕を持たせて剪定しています。
枝先に葉を残せる場合は切り戻しもできますが、内側に葉がまったくない枝では、太い位置まで戻って切らなければならない場合もあります。
太い越境枝は一度に切らず軽くしてから切る
長く伸びた太い枝は、いきなり根元近くから切ると重さがかかり、作業もしにくくなります。
今回も、まず先端側の細い枝を少しずつ落として重量を減らしてから、最後に本来切りたい場所で太い枝を切っています。
大きな枝ほど、一度に切ろうとせず、何回かに分けて小さくすることが大切です。
越境枝の次はサザンカの高さを下げる
越境側が敷地内に収まったら、次は高さを下げます。
ここでも重要なのは、「人間が切りたい高さ」だけで決めないことです。
放置された庭木では、枝の内側に葉がなくなっていることがあります。
低くしたいからといって、葉のない位置まで一気に切ると、残せる葉が極端に少なくなってしまいます。
そこで、どこに葉が残っているのかを確認しながら、葉を残せる範囲で最も低い位置を探してトップを決めていきます。
特に今回は、越境側をかなり強く剪定しています。
そのため高さを下げるときは、残っている葉をできるだけ大切にしながら全体のバランスを見ています。
高さを下げる枝も先に重さを減らす
トップを作っている長い枝も、一度に太い位置から切るのではなく、まず上部の重たい部分を切り落とします。
枝が軽くなったところで、本来切りたかった位置まで戻って切る。
この順番で作業すると、大きな枝でも扱いやすくなります。
最後に庭側・正面のサザンカを整える
越境側と高さが決まってから、最後に庭からよく見える正面側を整えていきます。
ここでは大きく形を変えるというより、長く飛び出した枝を見つけて、なるべく手前側の葉を残しながら短くしていきます。
考え方はシンプルです。
- 長く飛び出した枝を見つける
- 手前にある短い枝や葉を探す
- 葉を残せる位置まで切り戻す
- 枝が密集している場所では一部を元から抜く
縦方向へ伸びた枝だけでなく、横へ伸びて隣の枝にかぶっている枝も短くしていきます。
放置されたサザンカは切りすぎないことも大切
長期間放置された庭木を見ると、「せっかくだから一度できれいにしたい」と思うかもしれません。
しかし、内側に葉が少ない木を一度に小さくしすぎると、葉をほとんど残せなくなる場合があります。
今回の剪定でも、「まだ少し切れるかな」と感じるくらいのところで作業を終えています。
全部を一度で完成させるのではなく、今ある枝葉の状態に合わせて無理のない位置で止めることも、剪定では大切です。
サザンカ剪定前はチャドクガにも注意
サザンカの中へ入って作業するときは、葉の状態も確認しておきます。
動画では、枝の中へ入る前に葉の裏側や食害された跡を確認しています。
葉脈を残すように食べられ、葉の裏側に幼虫がまとまっているような場合は、チャドクガなどの可能性も考えて不用意に触らないようにします。
剪定を始める前に、一度葉の表裏を見る習慣をつけておくと安心です。
空き家剪定で覚えておきたい3つの順番
今回のサザンカ剪定で、特に覚えておきたいポイントをまとめます。
- 越境側:隣地へ出ている枝を最優先で敷地内へ収める
- 高さ:葉を残せる位置を確認しながらトップを下げる
- 庭側:最後に長い枝を短くして見た目を整える
「正面をきれいにする」ことから始めるのではなく、まず管理上の問題が大きい場所から解決する。
この順番を意識すると、サザンカに限らず、放置された常緑樹を剪定するときにも作業の方向性を決めやすくなります。
空き家剪定の関連動画|キンモクセイの場合
空き家で大きくなった庭木の剪定については、キンモクセイを使って解説した動画もあります。
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空き家の庭木は「裏・上・表」の順に考える
放置された庭木を剪定するときは、見た目だけを先に整えるのではなく、まず越境している場所を解決し、次に高さを下げ、最後に庭から見える側を仕上げます。
今回のサザンカのように内側の葉が少なくなっている木では、理想の大きさまで一度に縮めるのではなく、残せる葉と相談しながら剪定することも重要です。
「越境側 → 高さ → 庭側」。
どこから手をつければいいのか迷ったときは、まずこの順番を思い出してみてください。
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