倒れそうな庭木を支える方法|頬杖支柱で大切な植木を残すという選択肢
庭木が大きく傾いてきたり、幹が横へ張り出してきたりすると、「このまま倒れないだろうか」「台風で折れたり倒れたりしないだろうか」と心配になることがあります。
そのような庭木に対して、すぐに伐採するのではなく、支柱を取り付けて支えながら残すという方法があります。
今回紹介するのは、立木仕立てにした藤へ「頬杖支柱」を取り付けた実例です。
藤は本来つる植物ですが、今回の木は立木として仕立てられており、幹が根元から大きく横方向へ伸びています。台風シーズンへの不安もあることから、丸太を使って下からしっかり支えることになりました。
「倒れそうだから切る」のではなく、「支えて残す」。
大切な庭木をできるだけ残したいとき、頬杖支柱は一つの選択肢になります。
頬杖支柱とは|傾いた庭木や重たい幹を下から支える方法
頬杖支柱は、傾いた幹や大きく張り出した部分を、丸太などの支柱で下から受ける方法です。
今回の藤では、一本の丸太から支柱と短い腕木をつくり、幹を受ける部分を現場で加工しています。
単純に丸太を幹へ当てるのではなく、幹の形、傾き、重さがかかっている方向、地面へ支柱を入れられる位置を確認しながら設置していきます。
そのため、「支柱を立てれば完成」という作業ではありません。
庭木の状態に合わせて、どこで支えれば安定するのかを判断することが重要になります。
立木仕立ての藤が傾き、台風による倒れや折れが心配な状態
今回支柱を取り付けた藤は、立木として仕立てられています。
根元から幹を見ると大きく斜め方向へ伸び、その先に枝葉が広がっています。
木そのものは立っていますが、幹が根元から離れた位置まで伸びているため、台風など強い風が吹いたときの負担が心配される状態でした。
そこで今回は、幹を下から受ける頬杖支柱を設置して補強する方法を選びました。
庭木の頬杖支柱は「どこで支えるか」が重要
頬杖支柱を取り付けるときに重要なのが、支柱を入れる位置です。
今回の作業では、支えたい幹の位置を確認し、その下側へ支柱が入るように穴を掘っています。
地面の中には石や根があることも多く、思った位置へ支柱を入れられるとは限りません。
実際の現場でも石や根を確認しながら穴を掘り、できるだけ狙った位置で幹を受けられるよう調整しています。
庭木の重さを受ける位置と、地面側で十分な強度を確保できる位置の両方を見る必要があります。
丸太から腕木を加工し、幹の形に合わせて頬杖支柱をつくる
今回の頬杖支柱は、一本の丸太から現場で加工しています。
まず幹の太さを確認し、幹を受けるための短い腕木を切り出します。
腕木が短すぎると、その後に幹を保護したり縄で結束したりする際に扱いにくくなるため、少し余裕を持たせています。
また、腕木と支柱が安定して接するように、丸太の接合部分を幹や丸太の形に合わせて加工しています。
こうした加工は、頬杖支柱をしっかり収め、支柱全体の安定感を高めるための重要な工程です。
庭木の支柱は地面へ固定し、土を少しずつ締め固める
支柱を地面へ設置したあとは、位置と角度を何度も確認します。
今回の作業でも、一度で位置が決まったわけではありません。
支柱が傾いていれば位置を調整し、幹をしっかり受けられる状態になるまでやり直しています。
位置が決まったら、土を一度に埋め戻すのではなく、少し土を入れては棒で突き固める作業を繰り返します。
支柱の周囲へ隙間なく土を入れて締め固めることで、設置後に支柱が緩みにくい状態をつくります。
幹を傷めないよう杉皮などの当て物と棕櫚縄で固定する
支柱が完成しても、丸太を庭木の幹へ直接強く固定するわけではありません。
今回の作業では、幹を保護するために杉皮などの繊維質の当て物を巻き、その上から棕櫚縄で支柱と幹を結束しています。
幹の形は真っすぐとは限らず、今回の藤も曲がりがあるため、縄を掛けやすい位置を探しながら固定しています。
大切なのは、見た目だけきれいに結ぶことではなく、幹を傷めにくい状態で、支柱と木がしっかり固定されていることです。
頬杖支柱の取り付け方法を動画で詳しく確認
頬杖支柱は、文章や写真だけでは支柱の角度、縄の掛け方、腕木の収まりなどが分かりにくい作業です。
こちらの関連動画では、頬杖支柱の取り付け方法を詳しく紹介しています。
倒れそうな庭木への支柱設置を自分で行うのが難しい理由
小さな庭木への簡単な支柱であれば、ご自身で対応できることもあります。
一方、今回のように大きく育った庭木や、幹そのものが傾いている木では、支柱を取り付ける位置の判断が難しくなります。
- 庭木の重心がどこにあるか
- どの位置で支えると安定するか
- 地面へ十分な深さで支柱を入れられるか
- 地下に石や根がないか
- 幹を傷めずに固定できるか
- 支柱自体に十分な強度を持たせられるか
こうした条件は庭木ごとに異なります。
特に、すでに大きく傾いている庭木や、重たい枝を支える必要がある場合は、無理にDIYで施工しないことも大切です。
傾いた庭木や倒れそうな植木は伐採以外の方法も検討できる
庭木が傾いたり、大きく張り出したりすると、最初に「切った方がいいのでは」と考えることもあると思います。
しかし、木の状態によっては、剪定で重量を調整したり、支柱を設置したりすることで、残しながら管理できる場合もあります。
大切に育ててきた植木であれば、伐採を決める前に「支えて残せないか」を考えてみる価値があります。
やましたグリーンでは、庭木の剪定だけでなく、傾いた庭木の支柱設置、頬杖支柱による補強、倒れそうな庭木の管理方法についても、木の状態を確認しながらご相談をお受けしています。
「庭木が傾いてきた」「台風で倒れないか心配」「大切な木なので切らずに残したい」「どのような支柱を付ければいいか分からない」といった場合は、専門業者へ一度相談してみるのも一つの方法です。
庭木の頬杖支柱でよくある質問
傾いた庭木には支柱を付ければ倒れなくなりますか?
支柱を付ければ、すべての庭木が安全になるとは限りません。
木の傾き、幹や根元の状態、重心、地面の状態などによって対応は変わります。庭木の状態を確認したうえで、支柱設置が適しているか判断する必要があります。
頬杖支柱は藤以外の庭木にも使えますか?
今回の実例は立木仕立ての藤ですが、傾いた幹や張り出した部分を下から支えるという考え方は、ほかの庭木でも利用できる場合があります。
ただし、樹種や木の大きさ、形、地面の状態によって支柱の方法は変わります。
庭木の支柱取り付けは自分でもできますか?
小さな庭木への簡単な支柱であれば、ご自身でできる場合もあります。
一方、大きな庭木を支える頬杖支柱では、丸太の加工、穴掘り、支柱位置の調整、幹の保護、縄による固定など複数の作業が必要です。
安全に作業できない場合や、支える位置に迷う場合は、無理をせず専門業者への依頼を検討してください。
台風対策として庭木に支柱を付けることはできますか?
今回の藤でも、台風シーズンへの不安が支柱設置の理由の一つでした。
ただし、支柱だけですべての強風被害を防げるわけではありません。庭木の大きさや枝葉の状態によっては、剪定なども含めて全体の管理方法を考える必要があります。
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庭木の頬杖支柱まとめ|大切な植木を支えて残す
今回の藤では、傾いた幹を頬杖支柱で下から支え、今後も立木として残していけるよう補強しました。
頬杖支柱では、丸太を立てるだけでなく、支える位置、地面側の固定、腕木の加工、幹の保護、縄による結束まで考える必要があります。
大切な庭木が傾いてきたとき、選択肢は伐採だけではありません。
「この木をできれば残したい」と思ったときは、剪定や支柱による補強を含め、木を残す方法がないか考えてみてください。
ご自身での施工が難しい庭木については、無理に作業せず、庭木の支柱設置や管理に対応できる専門業者へ相談することをおすすめします。
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