ソヨゴの剪定方法|自然樹形を崩さず美しく小さくする枝の切り方と管理のコツ
ソヨゴは、風にそよぐ柔らかな枝ぶりと、自然な樹形が魅力の常緑樹です。
比較的成長がゆっくりなため、あまり剪定をしなくてもよいと思われがちですが、長年手入れをしないと背が高くなり、樹形が乱れてしまうことがあります。
「ソヨゴを小さくしたいけれど、自然な姿は残したい」「どの枝を切ればいいのか分からない」そんな方も多いのではないでしょうか。
今回は、大きく成長したソヨゴを約2m低くしながら、ソヨゴらしい自然樹形を維持する剪定をご紹介します。
今回の剪定で大切にしたのは、太い枝の位置を調整しながら、細く柔らかい枝と葉をできるだけ残すことです。
ソヨゴを自然樹形のまま小さくする剪定動画
実際の作業では、約7本の幹に分かれたソヨゴを、枝の内側と外側から確認しながら剪定しました。
中心となる枝の決め方、上に長く伸びた枝の切り戻し方、自然な輪郭の作り方などを動画で詳しく解説しています。
ソヨゴの剪定は自然樹形を活かすことが大切
ソヨゴの魅力は、枝葉が風に揺れる自然な姿にあります。
一般的な生垣のように表面を一律に刈り込むのではなく、枝の長さや太さを調整しながら、柔らかな輪郭を残すことをおすすめします。
細く柔らかい枝を残すと自然な姿になる
今回の剪定では、太く勢いのある枝を整理し、その先にある30cm程度の柔らかい枝を残す場面がありました。
ソヨゴは、こうした細い枝が風に揺れることで、独特の軽やかな雰囲気を生み出します。
細い枝まで短く切り詰めてしまうと、自然な枝ぶりが失われやすくなるため、必要以上に切らないことが大切です。
葉を減らしすぎず、ソヨゴらしい緑を残す
ソヨゴの剪定では、枝葉を極端に減らす必要はありません。
今回も、葉をなるべく多く残すことを意識して剪定を行いました。
特に中段から下枝にかけては、幹が大きく露出しない程度に枝葉を残し、自然なボリューム感を維持しています。
枝葉を減らしすぎると、これまで日陰だった幹や枝に急に強い日差しが当たる場合もあります。樹木の状態や日当たりに合わせて、慎重に剪定しましょう。
ソヨゴの高さを約2m下げる剪定方法
今回のソヨゴは、比較的成長がゆっくりな樹種としては珍しく、上に長く伸びた枝が多く見られました。
そこで、単純に上部を同じ高さで切りそろえるのではなく、主軸となる枝を決め、その周囲の枝を段階的に低くする方法を取りました。
最初に中心となる枝を決める
まずは木の中心となる枝を選び、仕上がりの高さを考えます。
今回の作業では、中心となる枝を基準に、周囲の枝を少しずつ低い位置で切り戻しました。
枝の切断位置に段差をつけることで、表面から見たときに自然な丸みのある輪郭をつくることができます。
太く長い枝は、柔らかい枝が残る位置で切り戻す
上に勢いよく伸びている枝を見つけたら、その枝を付け根の方までたどっていきます。
途中に細く柔らかい枝がある場合は、それを残せる位置で切り戻すことを考えます。
今回の動画でも、長い枝を切り戻した後、残った細枝の長さを調整し、枝全体が風に揺れるように仕立てました。
太い枝を同じ高さで切りそろえるよりも、枝先の柔らかな動きを残しやすくなります。
周囲の枝は中心より少し低くして丸みをつくる
中心となる枝の高さが決まったら、周囲の枝はそれより少し低い位置で切り戻します。
今回の作業では、中心の枝より20〜40cmほど低い位置を目安に調整する場面もありました。
これは、上部から肩の部分にかけて自然な丸みをつくるためです。
ただし、この数値は今回の木の枝ぶりに合わせたものです。すべてのソヨゴに同じ寸法を当てはめるのではなく、全体の樹形を見ながら調整しましょう。
ソヨゴの剪定で切る枝・残す枝を判断するコツ
ソヨゴの剪定では、一般的に不要枝と呼ばれる枝でも、必ずしもすべてを取り除く必要はありません。
自然樹形を維持するためには、枝の向きだけでなく、葉の位置や枝先の柔らかさも考慮して判断します。
徒長枝や交差枝は、残せる葉の位置を見て判断する
今回のソヨゴでは、下の方から長く伸びた徒長枝や、ほかの枝と交差する枝が見られました。
こうした枝を整理する際には、枝の下の方に葉が残っているかどうかを確認します。
例えば、交差している2本の枝のうち、一方は下の方に葉があり、もう一方は先端付近にしか葉がない場合、葉を残しやすい枝を優先する方法があります。
すべての不要枝を機械的に取り除くのではなく、仕上がりの自然さを考えながら選ぶことが重要です。
根元から出るひこばえは将来の枝として残すこともある
今回のソヨゴでは、株元から伸びているひこばえも確認しました。
ひこばえは、一般的な剪定では根元から取り除くことも多い枝ですが、今回の作業では一部を残しています。
将来、太い幹や枝を更新する必要が生じた場合に、代わりとなる枝として活用できる可能性があるためです。
実際に今回の作業では、枯れていた太い幹を1本取り除きました。
ひこばえをすべて不要なものと考えるのではなく、将来の樹形づくりを見据えて残すかどうか判断するとよいでしょう。
ソヨゴの剪定は内側と外側で作業を使い分ける
自然樹形を美しく整えるためには、枝を見る方向も重要です。
木の内側からは骨格となる枝を整理する
木の内側から見ると、太い枝がどのように分かれているのか確認しやすくなります。
主軸となる枝を選んだり、太く長い枝の切断位置を考えたりする作業に向いています。
木の外側からは飛び出した枝を整える
一方、木の外側から見ると、全体の輪郭を把握しやすくなります。
長く飛び出した枝を見つけたら、その枝を付け根の方向へたどり、自然な枝分かれが残る位置で切り戻します。
内側で骨格を整え、外側から輪郭を仕上げるという考え方が、今回の剪定の重要なポイントです。
ソヨゴは成長が遅いからこそ、こまめな剪定がおすすめ
ソヨゴは成長が比較的ゆっくりなので、剪定の回数が少なくて済む庭木として選ばれることもあります。
しかし、成長が遅いということは、一度樹形が大きく崩れた場合に、元の姿へ戻すまで時間がかかるということでもあります。
そのため、何年も放置してから大きく切るよりも、日頃から伸びすぎた枝を少しずつ整理する管理がおすすめです。
動画では、25〜50cm程度の飛び出した枝を、剪定バサミや植木バサミで整えるような管理をご紹介しています。
年に数回、庭木の状態を確認し、必要な部分だけ軽く剪定する方法も考えられます。実際の剪定頻度は、成長の状態や季節によって調整しましょう。
枝を手で軽く触ってみると、硬い枝と柔らかく揺れる枝の違いを感じられることもあります。
ただ眺めるだけではなく、枝に触れながら樹木の状態を観察することも、庭木管理の楽しみのひとつです。
ソヨゴ剪定の注意点|枝折れと高所作業に気をつける
今回のように大きくなったソヨゴでは、脚立を使った高所作業が必要になる場合があります。
また、細い幹や枝は十分な強度がない場合があり、足場として利用すると折れる危険があります。
今回も2.4mの脚立を使用して作業していますが、脚立の使用時には設置場所や足元の安定、安全な作業姿勢に注意することが大切です。
高所の枝を無理に切ろうとせず、安全に届かない範囲は専門家への依頼を検討してください。
関連動画|ソヨゴ剪定の落とし穴
ソヨゴの剪定について、こちらの動画でもご紹介しています。
自然な樹形を維持するために、今回の動画とあわせて参考にしていただければ幸いです。
おすすめの剪定道具
ソヨゴの剪定では、枝の太さや切る位置に合わせて剪定道具を使い分けることが大切です。
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ソヨゴらしい自然樹形を残して、美しい庭木に育てよう
今回のソヨゴは、長く伸びた枝を整理することで、約2m高さを下げることができました。
それでも、細く柔らかい枝を残し、風にそよぐ自然な姿を維持できたと思います。
ソヨゴは、赤い実や常緑の美しい葉、風に揺れる枝葉の音など、さまざまな魅力を持つ樹木です。
剪定で形を整えることだけを考えるのではなく、ソヨゴ本来の魅力を楽しみながら、日頃から庭木と関わっていただければと思います。
今回の動画が、ご自宅のソヨゴを美しく管理する参考になれば幸いです。
やさしさをお庭から。
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