梅を強く剪定したら枝が伸びすぎた!高さを2m下げて樹形を整え直す方法
梅の木を小さくしようと思い、太い枝を思い切って切ったところ、翌年以降に枝が勢いよく伸びてしまった。そんな経験はありませんか?
梅は強く剪定すると、切った部分の周辺から勢いのある枝が伸びることがあります。また、太い枝の切り口から芽が出ず、一部が枯れ込んでしまうこともあります。
今回は、以前ご自身で直径約5cmの太い枝を切り、その後、枝が上へ大きく伸びてしまった梅の木を剪定しました。
樹高を約2m下げながら、生きている芽や枝を活かし、花を楽しめる丸みのある樹形へ整え直していきます。
伸びすぎた梅を約2m低くする剪定の実演動画
今回の動画では、以前に強く剪定された梅の木を、どのように立て直していくのか、実際の作業を交えながら詳しく解説しています。
枯れ枝の見極め方、生きている芽を残した切り戻し方、枝の高さをそろえる方法などをご覧いただけます。
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梅を強く剪定すると枝が上に伸びるのはなぜ?
今回の梅は、以前に直径約5cmの太い部分で枝を切られていました。
その後、残された部分から新しい枝が発生し、上に向かって勢いよく伸びたことで、樹形が大きく乱れていました。
太い枝を切ると強い新芽が発生することがある
梅に限らず、樹木は太い枝を強く切り戻すと、その周辺から勢いの強い新梢が発生することがあります。
特に樹勢の強い木では、枝葉を大きく減らした後、残った芽が旺盛に成長し、上向きの枝が目立つようになる場合があります。
こうした枝を毎回同じ高さで強く切ってしまうと、再び勢いの強い枝が伸び、樹形がまとまりにくくなることもあります。
そこで大切なのが、単に短く切るだけでなく、今後どの枝を育てていくのかを考えることです。
太い切り口から芽が出ず枯れ込む場合もある
強く切った枝のすべてから、都合よく新芽が出るわけではありません。
今回の梅でも、切り口の周辺から新芽が出ている部分と、芽が出ずに枯れてしまった部分が混在していました。
そのため、剪定を始める際は、まず枝が生きているかどうかを確認することが重要です。
梅の枯れ枝を見分ける方法|芽・音・切断面を確認する
今回の作業では、まず以前の剪定で残された枝の状態を一つずつ確認しました。
芽が出ているかを確認する
最初に見るのは、枝に生きている芽や新しく伸びた枝があるかどうかです。
先端が枯れているように見えても、下の方には生きている芽が残っていることがあります。枝全体を確認せず、一度に切り落としてしまわないよう注意します。
枝を軽くたたいたときの音も参考にする
枝の状態を確認する際、軽くたたいたときの音も参考になります。
乾燥して枯れた枝は、生きている枝と音が違うことがあります。ただし、音だけで生死を確定できるわけではありません。
芽の状態や樹皮、枝の内部など、複数の手掛かりを組み合わせて判断することが大切です。
切断面の乾燥状態を確かめる
枯れていると考えられる枝は、少し切って内部の状態を確認する方法もあります。
動画では、切断した際に乾いた切り粉が出るかどうかも確認しています。
ただし、乾いた切り粉だけで判断せず、生きている組織が残っていないかも確認してください。
枯れた部分を除去する際は、残したい芽や健全な枝を傷つけないよう、慎重に切り戻していきます。
伸びすぎた梅の枝を短くして樹形を整える剪定方法
枯れ枝を整理した後は、長く伸びた枝を切り戻し、梅の高さと樹形を整えていきます。
小さな芽や枝を残して切り戻す
今回の剪定では、枝を単純に同じ位置で切りそろえるのではなく、生きている小さな芽や枝を探し、その上で切り戻しました。
こうすることで、次の成長につながる枝を残しながら、全体の高さを調整できます。
特に梅は、花が咲いたときの姿も重要です。必要な小枝まで取り除いてしまわないよう、将来の枝ぶりをイメージしながら剪定します。
勢いよく上に伸びた枝を抑える
今回の梅では、上に向かって長く伸びた枝が樹高を押し上げていました。
周囲の枝とのバランスを見ながら、特に長く突出している枝を切り戻していきます。
動画では、最も高く伸びた部分にある直径約3〜4cmの枝も切断し、樹高を抑えています。
太い枝を切る場合は、周辺の枝や芽を傷めないよう、取り回しやすい長さに分けて下ろすことも重要です。
丸みのある樹形を目指して枝の高さをそろえる
枝を短くする際には、最終的にどのような樹形にしたいかを考えます。
今回目指したのは、枝が上方向へ自然に広がり、花が咲いたときに丸みのある姿になる樹形です。
まず一部分で理想的な枝の形を作り、それを基準に周囲の枝を整えていきました。
太く長い枝を適切に整理し、小さな芽や短い枝を活かすことで、全体の輪郭を少しずつ整えていきます。
梅の高さを約2m下げた後は、数年かけた樹形づくりも大切
今回の剪定では、上に大きく伸びた部分を整理し、全体の高さを約2m下げることができました。
ただし、一度大きく乱れた樹形を、1回の剪定だけで完全に整えられるとは限りません。
新しく伸びてくる枝の状態を確認しながら、翌年以降も少しずつ調整していくことが大切です。
強く切ったことで再び勢いのある枝が発生する可能性もあるため、毎年の観察と管理をおすすめします。
梅の剪定で注意したい高所作業と太い枝の切断
今回のように高さのある梅を剪定する場合、はしごを使用する作業や太い枝の切断が必要になることがあります。
梅の枝は硬く、切断した枝がほかの枝に引っかかったり、先端が顔や目に当たったりする危険もあります。
また、以前の剪定で枯れてしまった太い枝は、見た目以上にもろくなっている場合があります。足場や手掛かりとして利用することは避けてください。
高所での作業や太い枝の切断に不安がある場合は、無理をせず専門家に相談しましょう。
庭木の骨格を整える剪定は専門家に任せ、その後に手の届く範囲の細かな管理をご自身で続けていく方法もおすすめです。
関連動画|巨大化した梅を安全に小さくする剪定方法
以前公開した動画でも、大きくなった梅の木を約2m低くする剪定をご紹介しています。
今回とは異なる樹形の梅を剪定していますので、あわせてご覧いただくと、枝の残し方や高さの抑え方の参考になると思います。
おすすめの剪定道具
梅の剪定では、枝の太さや切る位置に合わせて道具を使い分けることが大切です。
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梅を強く切りすぎても、残った芽を活かして樹形を整えていこう
梅の木を強く切った後に枝が伸びすぎたり、一部が枯れてしまったりしても、必ずしも諦める必要はありません。
生きている芽や枝を丁寧に見極め、それらを活かしながら剪定していくことで、少しずつ美しい樹形へ近づけられる可能性があります。
私たち庭師にとっても、こうした樹形の崩れた木を整え直す作業は、工夫のしがいがある仕事です。
ご自身で庭木と関わることは、とても良いことだと思います。ただし、難しい作業や危険な作業は無理をせず、専門家の力も借りながら、大切な梅を育てていきましょう。
美しい花を咲かせる梅の姿を楽しみながら、これからも庭木との付き合いを続けていただければ幸いです。
やさしさをお庭から。
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