モミジのカミキリムシ被害を発見したら?ロビンフッドでの駆除と弱った木の剪定方法

植木のお手入れ

庭のモミジから木くずのようなものが出ていませんか?

幹や枝の表面に茶色い木くずが付着していたら、カミキリムシの幼虫が内部を食害している可能性があります。

今回は、カミキリムシの被害を受けたモミジに殺虫剤「ロビンフッド」を使用し、樹勢の回復を目指して剪定した様子をご紹介します。

長年庭木を管理している私自身、最近はモミジにカミキリムシが入っている現場を見かける機会が増えたように感じています。大切な庭木を守るために、被害の発見方法と対処のポイントを知っておきましょう。

モミジのカミキリムシ被害と駆除・剪定の様子

実際に被害を受けたモミジの食入孔を確認し、殺虫剤を注入する作業と剪定の様子を動画でご紹介しています。

カミキリムシの駆除に使用した殺虫剤「ロビンフッド」

今回の駆除作業では、住友化学園芸の殺虫剤「ロビンフッド」を使用しました。

ロビンフッドは、カミキリムシの幼虫が食い込んだ穴にノズルを差し込み、薬剤を噴射して駆除するために使用できるエアゾール式の殺虫剤です。

実際に使用して便利だと感じるのは、ノズルが本体と一体になっていることです。差し込み式のノズルと違い、紛失する心配が少なく、現場でも扱いやすいと感じています。

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※使用前には必ず製品ラベルを確認し、適用対象、使用方法、使用回数などの登録内容を守ってください。

モミジの幹から木くずが出ていたらカミキリムシに注意

カミキリムシの被害を発見するうえで、特に注目したいのが「フラス」です。

フラスとは?カミキリムシの被害を見分けるサイン

フラスとは、昆虫が木の内部を食害する際に排出する、木くずや排泄物などが混ざったものです。

今回のモミジでは、幹の複数箇所に茶色いフラスが付着し、根元にも大量に堆積していました。

フラスが付着している部分を注意深く観察すると、その付近に小さな穴が見つかることがあります。

特に新しく排出されたようなフラスが見られる場合は、内部で幼虫が活動している可能性があるため、注意が必要です。

幹の上部や枝にも食入孔が見つかることがある

今回のモミジでは、地上から約2メートルの高さにも複数の食入孔が確認できました。

木の根元だけでなく、幹の途中や枝なども確認することが大切です。コケなどに隠れて穴が見えにくい場合もあります。

なお、穴がすべて現在活動中の幼虫につながっているとは限りません。すでに虫がいなくなっている古い穴もあるため、フラスの状態などを含めて観察します。

ロビンフッドでカミキリムシの幼虫を駆除する方法

今回の作業では、フラスを目印に食入孔を探し、ロビンフッドのノズルを穴に差し込んで薬剤を噴射しました。

実際に噴射すると、別の穴から薬液が出てくる場面もありました。これは木の内部で食害による通路がつながっている可能性を示しています。

ただし、カミキリムシの食害範囲や内部の構造は一様ではありません。薬剤を使用したからといって、すべての幼虫を確実に駆除できるわけではありません。

また、薬剤の過剰噴射や飛散は避け、必ず登録された使用方法に従って処理してください。顔を近づけすぎず、薬液の跳ね返りや吸入にも注意が必要です。

駆除後も新しいフラスが発生していないか確認し、必要に応じて追加の対策を検討しましょう。

カミキリムシに食害されたモミジの剪定方法

今回のモミジは、カミキリムシによる食害に加え、枝枯れや樹勢の低下も見られました。

そこで、通常の樹形を整える剪定とは異なり、弱った部分を整理して回復を目指すことを意識しました。

枯れ枝や弱った枝を取り除く

まず、枯れている枝や今後の生育が期待しにくい枝を確認し、取り除きました。

切断面に食害の痕跡が見つかる場合もあります。内部に空洞ができていることもあるため、枝の状態をよく確認しながら作業することが重要です。

長く伸びた枝を整理して樹形をコンパクトにする

今回は、長く伸びた枝を短くし、全体をややコンパクトに整理しました。

ただし、弱った木の枝葉を減らせば必ず樹勢が回復するわけではありません。葉は光合成を行い、樹木の回復に必要なエネルギーを生み出す大切な器官です。

そのため、健全な葉や枝を必要以上に切り落とさず、被害の程度と残す葉の量を考えながら剪定する必要があります。

特に衰弱が激しい木では、強い剪定がさらに負担になる場合もあります。木の状態を見極め、慎重に作業しましょう。

モミジが弱る原因はカミキリムシだけではない?

カミキリムシによる被害を考える際には、虫の問題だけでなく、樹木が育っている環境にも目を向けたいところです。

近年の夏は厳しい暑さが続いています。特に西日を強く受ける場所では、モミジが高温や乾燥の影響を受けている可能性があります。

私自身、現場で西日を強く受けるモミジにカミキリムシの被害が見られることがあり、樹勢の低下と虫害が関係している可能性も感じています。

ただし、これは現場での経験に基づく考察です。暑さや西日がカミキリムシ被害の増加を直接引き起こしていると断定できるものではありません。また、カミキリムシは健康な木も加害します。

夏の西日や乾燥からモミジを守る工夫

西日による強い日差しが気になる場合は、夏の間だけ遮光ネットなどを利用する方法も考えられます。

ただし、過度な遮光や通気不足は避け、設置場所や樹木の状態に合わせて調整してください。

根元の乾燥を防ぎ、適切な水分環境を維持することも、モミジを健全に育てるために大切です。

カミキリムシ被害を受けたモミジで注意したいこと

カミキリムシの幼虫が幹や枝の内部を食害すると、見た目以上に木がもろくなっていることがあります。

特に大きな枝や幹が食害されている場合、枝折れなどの危険性があります。

被害を受けた木に安易に登ることは避けてください。高所作業や大きな枝の切断が必要な場合は、専門家への依頼をおすすめします。

また、薬剤処理後も樹木の状態を継続して観察することが大切です。枝枯れが進んでいないか、新たなフラスが出ていないかなどを確認しましょう。

カミキリムシ対策をさらに詳しく知りたい方へ

カミキリムシの被害の見つけ方や対策については、こちらの関連動画でもご紹介しています。

カミキリムシ対策完全ガイド

モミジを長く育てるために、虫害の早期発見と継続的な管理を

今回のモミジは、幹や枝の複数箇所にカミキリムシの食入孔が見られる状態でした。

このような状態になると、薬剤処理や剪定を行っても、すぐに元の樹勢へ戻すことは難しい場合があります。

それでも、早めに異変を見つけ、できる範囲で適切な対処を行うことには意味があると思います。

大切に育ててきた庭木だからこそ、すぐに伐採を考えるのではなく、樹木の状態と安全性を確認しながら、できるだけ長く付き合っていきたいものです。

今回の動画が、モミジのカミキリムシ対策や庭木管理の参考になれば幸いです。

やさしさをお庭から。

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