大木剪定|伸びすぎた常緑樹をコンパクトにする枝の切り方
数年間剪定していない庭木が大きくなり、「どこまで切っていいのか分からない」「一気に小さくして大丈夫なのか」と悩むことがあります。
今回剪定したのは、2階の屋根ほどの高さまで大きくなった常緑樹です。長く伸びた枝や徒長枝を整理しながら、葉をできるだけ残し、樹高を下げてコンパクトにしていきました。
大木剪定では、ただ枝を短くすればよいわけではありません。どの枝を残し、どの順番で切るかを考えることが大切です。
大きくなった常緑樹の剪定を動画で確認
今回の動画では、数年間伸びた大きな常緑樹を実際に剪定しながら、枝の選び方や高さを下げる考え方を紹介しています。
大木を小さくする剪定は「切る順番」が重要
今回の作業では、最初に枝を落としやすい庭側から剪定し、その後に頭頂部、最後に境界側という順番で進めました。
大きな枝を上から先に落としてしまうと、下枝に引っ掛かって予想外の方向へ飛んだり、枝を安全に下ろしにくくなったりします。
- まず庭側の枝を整理して枝の通り道を作る
- 次にトップの高さを決める
- 最後に境界側の枝を整理する
大きな庭木ほど、一枝ずつではなく作業全体の順番を考えてから剪定すると進めやすくなります。
伸びすぎた常緑樹はトップを決めて高さを下げる
頭頂部の剪定では、新しい木のトップとなる枝を決め、その高さを基準に周囲の枝を整理しました。
今回の木では、結果としておよそ2.5m樹高を下げる剪定になりました。
トップとなる枝が決まると、「この高さより上は不要」と判断しやすくなり、周囲の太い枝も整理しやすくなります。
ただし、大きな枝を一度に長いまま切り落とすのではなく、必要に応じて持てる大きさまで細かく切り、最後に本来切りたい位置で切る方法もあります。
大木剪定で残す枝・切る枝の見分け方
剪定を進めるときは、まず分かりやすい不要枝から整理します。
- 真上へ強く伸びる徒長枝
- 木の内側へ戻る戻り枝
- 他の枝と競合する枝
- 明らかに樹形から飛び出す長い枝
- 枯れ枝
ただし、徒長枝だからすべて切るというわけでもありません。
今回のように剪定間隔が長く、内側の葉が少なくなっている木では、外側の輪郭を作るために使えそうな枝を一時的に残すこともあります。
横方向に伸び、葉を多く残せる枝がある場合は、そちらを優先し、真上へ伸びる枝を整理していくと樹形を作りやすくなります。
常緑樹を強剪定するときは葉を残す
今回の剪定で特に意識したのが、必要な葉を残しながら小さくすることです。
長期間剪定されていない木では、木の内側まで光が届かず、葉が先端部分にしか残っていないことがあります。
その状態で無理に枝を短くすると、葉をほとんど残せなくなってしまいます。
今回も「もっと短くできる枝」はありましたが、葉の量を考えて一旦残した枝があります。今後、内側に新しい枝が出てきたら、その枝を利用してさらにコンパクトにしていく考え方です。
一年ですべて完成させようとせず、数年かけて小さくしていくことも、大きな庭木を管理する方法の一つです。
太い枝を切った後は切り口も確認する
動画では、太い枝を切った部分に殺菌剤を塗りながら作業しています。
過去に太い枝を切った部分では、切り口から傷みが進んでいるように見える箇所もありました。
今回の作業では、500円玉より大きい程度の切り口をひとつの目安として、太い切り口を保護しています。
大木剪定を自分で行うときは安全を最優先に
今回の木は高所での作業が必要になる大きさです。
高い場所では、枯れ枝への足掛け、蜂の巣、枝を落とす方向などにも注意が必要です。また、集中力が落ちてきた状態で作業を続けることも事故につながります。
動画内でも、30分程度でも必要に応じて休憩を入れ、無理をしないことをおすすめしています。
自分で危険だと感じる高さや枝の太さになった場合は、専門業者へ依頼してください。
大きな庭木を小さくする剪定のよくある質問
大きくなった常緑樹は一度に小さくできますか?
今回のように内側の葉が少ない木では、一度に小さくしすぎると残せる葉が減ってしまいます。木の状態を見ながら、数年かけて段階的に小さくする方法もあります。
徒長枝はすべて切ればいいですか?
すべて機械的に切るわけではありません。外側の輪郭を作る枝が少ない場合などは、今後使える可能性のある枝を一時的に残すこともあります。
どの枝を残せば樹形を作りやすいですか?
今回の作業では、真上へ伸びる枝よりも、水平に近い方向へ伸び、外側に葉を残せる枝を優先しています。
大木剪定はどこから始めればいいですか?
今回の木では、枝を安全に落としやすい庭側を先に整理し、その後に頭頂部、最後に境界側という順番で進めました。現場の状況によって変わりますが、枝を安全に下ろせる空間を先に作ることがポイントです。
関連動画|キンモクセイを1/2にする剪定
庭木を大きく下げる剪定の別の実例として、キンモクセイを約1/2の大きさにする剪定も紹介しています。大きくなった庭木をコンパクトにしたい方は、あわせてご覧ください。
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大木剪定は一度で完成させず段階的に小さくする
数年間放置されて大きくなった常緑樹を小さくするときは、太い枝をただ短くするのではなく、トップを決める・不要枝を整理する・葉を残す・安全に枝を下ろすという順序で考えることが大切です。
今回の木も、内側に新しい枝が増えてくれば、今後さらにもう一段階コンパクトにすることができます。
庭木を長く残していくためにも、無理に一度で仕上げず、木の状態を見ながら少しずつ整えていきましょう。
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