高木剪定は上から切るだけじゃない|下枝から切る判断と安全な作業順序
高くなった庭木を剪定するとき、「上から順番に切る」と教わることがあります。
もちろん基本として大切な考え方ですが、実際の庭では枝の伸び方や周囲の木、作業スペースによって、教科書どおりに進めると逆に作業しづらくなることがあります。
今回剪定したのは、空き家で長年大きく育ったザクロです。
上の枝を先に切ると、その枝が下枝に引っかかり、木の上で処理しなければならない状態でした。
そこで今回は、先に下枝を整理して枝を落とせる空間を作り、その後に上の枝を剪定するという順番で作業しています。
高木剪定の実際の作業を動画で確認
高木剪定は「どこで切るか」だけでなく「どの順番で切るか」も大切
剪定では、切り戻す位置や残す枝に目が向きがちですが、大きな木では作業の順番も重要になります。
今回のザクロは、上部に長く伸びた枝があり、その下にも複数の枝が張っていました。
この状態で上から切ると、切った枝が途中の枝に引っかかり、そのまま下へ降ろせなくなります。
特にザクロは枝が絡みやすく、木の上で引っかかった枝を処理するのは手間がかかります。
そこで、先に邪魔になる下枝を切り、その枝があった場所を「枝を落とすための空間」として利用しました。
下枝から切ることで上の枝を落とす空間を作る
今回の剪定で重要だったのは、下枝をただ減らすことではありません。
上の枝を安全に落とすための道を作るという考え方です。
下枝を整理すると、その場所に空間ができます。
その後、上の枝を切ったときに、空いた場所へ向けて枝を下ろしやすくなります。
- これから落とす枝を確認する
- その枝が引っかかりそうな下枝を探す
- 必要な下枝を先に整理する
- 枝を落とせる空間を確保する
- 安全な位置から上の枝を切る
剪定の基本的な順番そのものを守ることよりも、実際の木の状態に合わせて安全に作業できる流れを作ることが大切です。
木登り剪定では安全に立てる作業スペースを作る
今回のザクロは大きく育っていたため、木に登りながら剪定しました。
木登り剪定では、枝の形だけでなく、自分がどこに立つかも重要です。
剪定を進めながら枝を整理すると、体を入れられる空間や、安定して足を置ける場所ができることがあります。
今回も、先に枝を切って作業スペースを確保し、そこから上の枝を剪定しました。
庭木の見た目も大切ですが、ご自宅や実家、空き家などで自分で管理する場合は、安全に作業できる樹形を作るという考え方も大切です。
枯れ枝は木に登る前から見つけ次第取り除く
高木剪定では、枯れ枝にも注意が必要です。
今回のザクロにも、長年放置されたことで大きな枯れ枝がいくつか残っていました。
枯れ枝を足場にしてしまうと、体重をかけた瞬間に折れる可能性があります。
そのため、地上から見つけられる枯れ枝は先に整理し、木に登っている途中でも見つけたらその場で取り除いていきます。
登るときには気づいていても、降りるときには忘れてしまうことがあります。足元の安全を確保する意味でも、早めに処理しておくことが大切です。
太い枝は一度で仕上げず安全に扱える大きさで落とす
大きな枝を切るときは、いきなり最終的な切り位置から落とさない方が作業しやすい場合があります。
枝が重い場合は、まず扱いやすい位置で小さくしたり、先端側を落としたりしてから、本来切り戻したい位置で仕上げます。
今回も、切った枝が引っかかった場合は無理に動かさず、安定している状態で一度ノコギリをしまい、枝を安全に扱える状態にしてから空いた場所へ落としています。
大きな枝ほど、「きれいに一回で落とす」ことよりも、自分でコントロールできる大きさで扱うことを優先します。
教科書どおりに切れないときは現場に合わせて順番を変える
剪定の基本を知ることはとても大切です。
しかし、実際の木は一本一本形が違い、隣の木との位置関係や枝の絡み方も違います。
そのため、「上から切る」「この枝は残す」といった基本をそのまま当てはめることで、かえって危険な作業になることもあります。
今回のように、下から切ることで作業空間を作り、その後に上の枝を落とした方が安全で効率的な場合もあります。
基本を覚えたうえで、その木と現場に合わせて柔軟に判断する。
これが今回の高木剪定で最もお伝えしたいポイントです。
高木剪定でよくある質問
高木剪定は必ず上から切らなければいけませんか?
今回の作業では、上から切ると枝が下枝に引っかかるため、先に下枝を整理しました。木の状態によっては、下から切る方が安全で作業しやすい場合もあります。
下枝はすべて先に切ってよいですか?
すべて切る必要はありません。今回のザクロでは、実を収穫しやすいように下枝をある程度残しながら、上の枝を落とす邪魔になる部分を整理しました。
枝が引っかかったときはどうすればよいですか?
無理に引っ張らず、まず自分が安全な状態を確保します。今回の作業では、枝が安定したところで道具をしまい、先に作った空間へ枝を移して下ろしました。
木登り剪定は自分でもできますか?
木登りを伴う剪定は危険があります。安定した足場を確保できない場合や、大きな枝を安全に扱えない場合は無理をせず専門家へ依頼してください。
関連動画|とにかく小さくする剪定
大きくなった庭木をコンパクトにする剪定については、こちらの動画も参考にしてください。
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高木剪定は現場に合わせて安全な順番を考える
高木剪定では、切る枝の選び方だけでなく、どの枝から切るかという順番も重要です。
今回のザクロでは、下枝を先に整理することで、上から切った枝を安全に落とせる空間を作りました。
教科書の基本を知ったうえで、その木の枝ぶりや周囲の状況、自分が安全に立てる場所を見ながら作業方法を変えていく。
自然の木はすべて同じ形ではありません。ルールに合わせて無理をするのではなく、まず安全に作業できる方法を考えることが大切です。
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