実生木の見分け方|実家や空き家の庭で植えた木と自然に生えた木を判断する方法
久しぶりに実家や空き家の庭を見たとき、「この木は昔から植えてあったもの?」「それとも自然に生えてきた木?」と迷うことがあります。
数年間手入れされていない庭では、鳥などによって運ばれた種から育った実生木(みしょうぼく)が、もともとの庭木に混ざって大きくなっていることがあります。
小さいうちは分かりやすくても、1〜2mほどまで育つと、最初から植えられていた木のように見えてしまうこともあります。
この記事では、実際に放置された庭を整理した例をもとに、実生木を見分けるときにどこを見るのか、残す木と取り除く木をどう考えるのかを紹介します。
実生木の見分け方を動画で確認
実生木とは?庭で勝手に育った木を見分ける
今回の庭では、もともと植えられていたサザンカやサツキなどの間に、ネズミモチ、ケヤキ、ナンテン、ネムノキ、エノキなど、さまざまな木が入り込んでいました。
こうした木の中には、鳥などによって種が運ばれ、自然に発芽して育ったものがあります。
ただし、樹種だけを見て「これは実生木」と決められるわけではありません。ナンテンのように、庭木として植えられることもあれば、自然に生えてくることもある木があります。
そのため、実生木を判断するときは樹種と生えている位置を合わせて見ることが大切です。
植えた木か実生木か迷ったら「生えている位置」を見る
今回の作業で特に分かりやすかったのが、もともと植えられていた木の幹や株元に、別の木が極端に近い位置から生えているケースです。
庭木を植える場合は、それぞれの木が育つためのスペースを考えて配置するのが一般的です。
そのため、幹同士が接触するほど近い場所や、もともとの庭木の株の中から別の種類の木が出ている場合は、自然に生えてきた可能性を考える材料になります。
一方で、きれいに間隔を取って配置されていたり、ほかの植栽との並びに意味がありそうな木は、以前の持ち主が植えたものかもしれません。
分からない場合は、すぐに切らず、庭全体の配置を見ながら判断していきましょう。
似ている庭木は葉や幹を確認して見分ける
放置された庭では、複数の木の枝が絡み合い、まるで一本の木のように見えることがあります。
今回の庭では、植えられていたサザンカの中にネズミモチが入り込み、外から見ると一体化しているような状態になっていました。
このような場合は、枝先だけを見るのではなく、葉の形や色を比べながら枝をたどり、どの幹から出ているのか確認します。
今回の例では、サザンカとネズミモチは葉の大きさが近く、一見すると分かりにくい状態でした。葉の縁や色などを見ながら別の木であることを確認し、実生木側を整理していきました。
実生木は大きくなる前に整理すると管理しやすい
実生木をそのままにしていると、数年の間にかなり大きくなることがあります。
今回の庭でも、ケヤキやエノキなど、将来的に大きくなる木が狭い植栽スペースの中に育っていました。
小さいうちは簡単に抜いたり切ったりできる木でも、大きくなるほど幹や根も太くなり、整理する作業が大変になります。
「この場所で将来大きくなっても管理できるか」という視点で考え、不要だと判断したものは早めに整理しておくと、その後の庭管理がしやすくなります。
実生木だからといって全部切る必要はない
実生木は、必ず取り除かなければいけないものではありません。
自然に生えてきた木でも、ちょうどよい場所に育っていて、「ここにこの木があったらきれいだな」「このまま育てて楽しみたい」と思えるのであれば、残す選択もあります。
大切なのは、実生かどうかだけで機械的に判断するのではなく、庭という限られた空間で、その木を今後も管理していけるかを考えることです。
- 成長したときに大きくなりすぎないか
- ほかの庭木と近すぎないか
- 通路や建物の邪魔にならないか
- その場所に残したいと思える木か
こうした点を見ながら、残す木と整理する木を決めていきます。
実生木の整理は庭木剪定の前に行う
放置された庭を整えるとき、いきなりすべての木の剪定を始めるよりも、まず実生木を整理して、もともと植えられていた木を見える状態にするのがおすすめです。
今回も、ネズミモチやケヤキ、ナンテンなどを取り除いていくと、その陰に隠れていたサザンカが徐々に見えるようになりました。
つまり、実生木の撤去は本格的な剪定に入る前の「庭を整理する作業」と考えることができます。
どの木を残すのかが決まってから剪定を始めることで、本来の庭木に集中して形を整えやすくなります。
実生木を切るときは無理に根元へ手を入れない
実生木を取り除くときは、根から抜ける大きさであれば抜く方法もあります。
すでに大きくなっている場合は、地面に近い場所で切って整理します。
ただし、ほかの庭木の枝や幹が入り組んでいて、根元まで手を入れるのが難しいこともあります。
その場合は無理をせず、まず安全に届く位置で切って全体を小さくしてから、後で処理する方法もあります。
また、今回登場したヌルデのように、触れるとかぶれることがある植物もあります。樹種が分からない木を整理するときは、手袋を着用するなど安全に注意してください。
実生木の見分け方でよくある質問
実生木とは何ですか?
種から自然に発芽して育った木のことです。庭では、鳥などによって運ばれた種から、知らないうちに木が育っていることがあります。
植えられた木と実生木はどう見分けますか?
樹種だけでなく、生えている位置や周囲の植栽との関係を見ます。もともとの庭木に極端に近い場所や、株の中から別の木が出ている場合などは、実生木かどうかを考える材料になります。
実生木はすべて切った方がよいですか?
すべて切る必要はありません。場所や樹種、今後の成長を考え、その場所で育てたい木であれば残す選択もあります。
樹種が分からない場合はどうすればよいですか?
判断できない木はすぐに切らず、一度調べてから作業しましょう。動画では、スマートフォンで写真を撮って樹種を調べる方法も紹介しています。
関連動画|実生木の伐採方法
実生木だと判断したあと、実際にどのように伐採・整理するのかはこちらの動画も参考にしてください。
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実生木を整理して元の庭を見つける
放置された庭では、実生木が育つことで、もともと植えられていた庭木が見えにくくなっていることがあります。
そんなときは、いきなり剪定を始めるのではなく、まず「どの木がもともとの庭木なのか」を確認してみてください。
樹種、生えている位置、周囲との距離などを見ながら実生木を整理していくと、元の庭の姿が少しずつ見えてきます。
残したい木を見極め、その木が無理なく育てる環境を作ることが、放置された庭を整える最初の一歩です。
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