草刈りとその影響について
皆さん、こんにちは。
やましたグリーンの代表庭師、山下です。
私は庭師として毎日様々なお庭を手がけていますが、
今日は「草の刈り取り」についてお話ししたいと思います。
庭の手入れをする際、草刈りは避けて通れない作業の一つです。
しかし、草を刈ることは景観を維持するという大きな役割のほかに
庭の風通しを良くして、病害虫の予防や植物の生育環境を適切に保効果もあります。
また、公園や庭園では、美しい景観を保つために
定期的に草を刈る必要があります。
しかし、皆さんも経験があるかと思いますが、
一度刈った草はあっという間に再び生えてきます。
それは、なぜでしょうか?
実は、草を刈るとその部分だけが取り除かれるため、
根や地下の部分は生き続けています。
そのため、刈られた部分から新しい芽が出て再生するのです。
さらに興味深いのは、一部の草は、
刈られた後にさらに多くの草が生えてくる現象が見られること。
これは、草の中には地際や地下に芽を持っているものが多く、
その芽から新しい茎葉が伸びるからです。
特にイネ科の草などは、何度刈っても再生力が強いため、
刈り続けることで逆に増えてしまうことも。
そして、刈った場所に新しい草の種が発芽する
「緑陰効果」にも注意が必要です。
刈った後の場所は日光が当たりやすくなるため、
そこに眠っていた種が発芽するのです。
このように、草の刈り取りは単純な作業ではなく、
様々な影響が考えられます。
それでは、次回もお庭の話題でお会いしましょう。
皆さんの庭がより美しくなることを心から願っています。